ブログ~和スタッフからのNEWS~

飛梅

2013.02.16 地域の風景

太宰府天満宮の飛梅が今年も開花しました





東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春を忘るな

「春風が吹いたなら私がいなくても花を咲かせることを忘れないでほしい」といった意味でしょうか

菅原道真が901年 京の都から九州は太宰府に左遷される折、
邸宅に植えてあった梅に『東風吹かば・・・』と和歌を詠むと
梅は一夜で道真を慕って京から太宰府まで飛んできたという話です。

その飛んできた梅が太宰府天満宮の飛梅といったわけです。


まことに私事で申し訳ないのですが
私も二十年住み慣れた京都の街をあとにして
現在、福岡の片田舎に移り住み、こうして介護の仕事に従事しているわけですが、
この季節になると「東風吹かば…」と道真公の和歌を口ずさんでみたくなり
そうして京都での生活を思い出します。



この季節、京都はまだまだ寒いことでしょう。

昔を懐かしむ意味で、かつてこの季節に撮った京都の写真を紹介させていただきます。


北野天満宮 道真公を祭っています。


嵐山


嵯峨野 広沢の池と愛宕山


銀閣寺


上賀茂神社




平野神社 この神社の近くに住んでいました。
桜の名所で春になると、所狭しに桜が一斉に咲いていたのを記憶しています。



春はそこまで来ています!

文責・撮影:咲夜

阿蘇山と和

2013.02.09 地域の風景



いきなりですが阿蘇の写真です。

大観峰という外輪山の一角から
阿蘇谷を挟んで阿蘇五岳と呼ばれる内輪山を撮ったものです

ここから望む内輪山は、まるでお釈迦様が横になっている姿に例えられ
「寝観音」と呼ばれたりしています。



左側のギザギザの山が根子岳(ねこだけ)と呼ばれ、お釈迦様の顔にあたります。
ついで右に移って、一番高い山が、阿蘇の主峰・高岳でお釈迦様の胸にあたります。
そこから更に右に移って高度を落としていきますが
その真ん中あたりが中岳と呼ばれ、
今なお噴煙たなびく阿蘇観光のメッカとなっています。





更に高度を落とし、再び高度をあげたところに、
杵島岳・往生岳・烏帽子岳といった山々がかさなって見えます。














更に大観峰の背後には九州の屋根といわれる九重連峰がそびえています。





更に九重と標高を競い合うように連なる祖母・傾連山も望めます



実に日本離れした雄大な自然が広がっているのです。

さて、何ゆえに阿蘇なのかと申しますと
まずはこの写真を見ていただきたいのですが
真下に望む平地のようなところが
大昔、阿蘇が大爆発したときの噴火口の一角にあたります。





噴火口といえば、先ほどの中岳の噴火口とか富士山の噴火口とか
そのようなレベルで一般にはイメージしてしまいがちですが
レベルが違いすぎます。

今日では、その噴火口の中に、いくつもの市町村があり、
線路や道が通り、
人々が普通に、生活しているのです。

よほどの規模の噴火があったものだと推察出来ます。

そしてその推察の根拠の一つとして
ここでデイサービス和が登場します!!

デイサービス和のすぐ裏手に那珂川が流れており
その対岸から昔ながらの那珂川町を彷彿させる田園風景が広がっているのですが
その田んぼの中に安徳台(轟きの丘)という小さな丘があります。

実はこの丘の地質というのが、
阿蘇の大爆発の際、吹き出た火砕流が
ここまで飛んできて出来上がったものだといわれているのです。

火砕流が吹き出てきたといっても
どれだけの距離があるのでしょうか。
130キロぐらいはあると思われ
かなりの驚きです。
どれだけの爆発力があったのでしょうか!

ちなみに安徳台は考古学的にも近年、大きな発見があり
全国的に有名になったところでもあります。

それについて機会があったらまた、記述させていただきます。


文責・撮影:咲夜












福岡タワー

2013.02.02 地域の風景

「スカイツリー」ブームにあやかって先日、
個人的に福岡タワーにのぼってきました。

福岡タワーは234mあって、日本で三番目の高さです。
展望台からは福岡市を始め、デイサービスセンター和のある那珂川町まで
遠く見わたすことができます。

この写真は福岡タワーのある百道(ももち)の海岸線です。



海とは反対に陸地に目を向けると福岡の街明かりが広がって見えます。



やや西側に目を向けると室見川の流れが見えます。



美しいですね。だけどこの美しさには、どこかしら現実感がなく
どこかしら嘘くさく思えてきたりしてきて…
そんな時、ふと反射的に脳裏によぎったのは
昨年の6月、なごみの利用者様と福岡タワーにのぼったときの皆さまの笑顔でした。




いくら文明が進歩して街が美しく着飾ったとしても
平凡ではあるけれど、日常生活の中で奏でられる
笑顔ほで美しいものはないのかもしれません。

そんなことを思いながら、帰路につきました。


文責・撮影:咲夜




筑紫の国

2013.01.22 地域の風景

砂時計をイメージしてください。
上の部分が福岡市を中心とする筑前平野
下の部分が久留米市を中心とする筑後平野
そして砂が上から下へ落ちる狭いところが筑紫の国と例えることができます。

筑紫の国は、両脇から1000m級の山塊が押し迫っており平野部は狭く、
筑前から筑後そして肥前・肥後へ抜ける
唯一の交通路として古来から、栄えていました。

太宰府政庁も置かれ、九州の政治の中心地でもありました。

この写真は天拝山という太宰府に流刑された菅原道真公が
自分の無実を訴えるため何度も足を運んだと言い伝えられている山の山頂から
筑紫の国を撮影したものです。



四王寺山、宝満山、その向こうに三郡山が望めます。
平野部を望めば、国道三号線、JR鹿児島本線、西鉄線、九州自動車道と
この狭隘な部分に主要な交通網が集中しています。



昔も今も、その重要性は変わらないようです。

この写真は天拝山から急激に高度をあげて屹立する
九千部山の山頂からのぞんだ筑紫の国です。



九千部山の半分は
デイサービスセンター和のある那珂川町に属しているのですが
この山塊の所々に点在する集落も送迎範囲に入っています。

猪とか猿が生息していて
先日も送迎車の前を猿が横切ってきて
びっくりしました。

文責・撮影:咲夜


太宰府天満宮

2013.01.18 地域の風景

太宰府天満宮は今年も多くの参拝者で賑わっていました。



この写真は1月7日におこなわれた「鬼すべ神事」のもようです。



「鬼すべ神事」とは、鬼すべ堂の中にたてこもる鬼を大きな炎で燻し出す勇壮な火祭りです。
日本三大火祭りの一つに数えられており、福岡県の無形民俗文化財に指定されています。



まるで戦国絵巻物でもみているような光景に圧倒されました。



筑前と筑後を隔てる山間部の狭隘な平野部を中心にひろがっていた旧「筑紫国」、
デイサービスセンター和のある那珂川町も「筑紫国」にぞくしており、
気象条件も平野部の広がる筑前・筑後に比べると
きびしいものがありますが、



「鬼すべ神事」が終わると、少しずつですが
春の足音が聞こえてくるような気がします。



二月には梅の花も咲くことでしょう。
利用者様を含め、春の到来を首を長くして待っている今日この頃です。

文責・撮影:咲夜

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