九千部山逍遥~夏が来れば思い出す♪~
2015.08.11 歩こう会

夏がくれば思い出す、はるかな尾瀬~♪
という歌があるように
私もまた、夏が来るたびに
若かりし頃、青春を山にかけた日々を思い出します

アルバイトでお金を貯めれば、
大学の授業などそっちのけで
テントとシュラフをザックに詰め込み、
安い夜行列車に乗り込んで
日本アルプスはもちろんのこと
北は北海道の山から南は九州の山と
日本全国の山々を飛び回っていました
深田久弥の「日本百名山」がまだブームになっていなかった頃でしたが
全山制覇するのを目標に
結局のところ二十代までに50座の百名山は制覇したものの
それ以降は仕事に追われる日々の中、情熱も薄れ
それから二十年近く、山とは全く無縁な生活を送るようになっていました
しかし夏になり、青い空に沸き立つ積乱雲を見るたびに
あの頃のことが思い出されます
おそらく今回、デイサービスの歩こう会行事を通じ
那珂川町の最高峰である九千部山へ行こうと思ったのも
そんな理由からであったと思います

偶然にもデイサービス和の利用者様の中にも
私と同じ思いの方が何名かおられました
特に最近、知り合ったI様は、
冬山、ロッククライミング、沢登となんでもござれの
ベテランクライマーだったとか…
お話を重ねる毎に、私の思いはより一層強くなり、
本日、I様を始め、山の大好きな利用者様数名とパーティーを組み
標高848メートルの九千部山へ向かいました

もちろん平均年齢80歳を超えるメンバーに
山登りなど無謀な話です
その点、九千部山は山頂近くまで車で詰めることが可能となっています
望むものは山を登ることではなく
山から望む世界の広さをもう一度、
確かめたいといった一点です
その点でいえば九千部山は佐賀と福岡の国境にそびえる独立峰であり
展望は抜群です

山頂直下で車を止め、
よく整備された山道を5分ぐらい歩き
九千部山山頂へ到着しました



若かりし頃、山登りで鍛えた健脚は
今もってなお健在でした


空気は澄み、蒸せかっていた下界の暑さなどどこ吹く風か
気持ちの良い涼しげな風が吹いていました

唯一、このパーティーに参加した女性職員のTさん、
こんな高いところに来たのは初めてなの!と大はしゃぎ!
青い空と緑の木々と戯れ遊びます

近くに展望を楽しめる櫓が設置されており
そこに上って展望を楽しみました


湧き上がる雲も間近で楽しめます

皆様、何を想い、何を懐かしんでおられたのでしょうか?

夏が来れば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧の中に うかびくる
やさしい影 野の小径…

皆様の笑顔は、まるで子供のようでした
高塚地蔵尊へ参拝~祝!大分県初進出!~
2015.07.28 歩こう会

台風が去り、九州北部地方は連日の猛暑日です
気象庁はなかなか梅雨明け宣言を出そうとしませんが
青い空にたなびく積乱雲を見上げると
いよいよ本格的な夏の到来を予感します

さて本日は唸るような暑さの中
デイサービス和では創設以来初めてとなる大分県へ
歩こう会行事を通じ、出かけてきました
目的地は九州人なら誰もが一度は訪れたことのある
高塚地蔵尊です

諸事祈願成就に大変ご利益があるといわれる高塚地蔵尊への参拝は
九州人にとって、たとえるなら「お伊勢参り」のようなもので
一年を通じ、年間二百万人の参拝者が訪れているといいます

所在は大分県日田市天瀬町、
地蔵尊は奥深い山の中に鎮座しているものの
ここだけはまるで都会の喧騒に紛れ込んだように
多くの参拝者で賑わっています

福岡から大分自動車道をいっきに走らせ
お昼前に高塚地蔵尊へ到着
まずは近くの茶屋で大分名物だご汁定食を頼んで腹ごしらえ

お腹を満たし、いよいよ高塚地蔵尊へ向かいます
高塚地蔵尊へはデイサービス和の中でも足に自信がある7名が
選抜されています!

高塚地蔵尊を参拝するにはまず、
この何百段もある長~い階段を上りきらなくてはなりません

といっても高齢者用に高塚地蔵尊が鎮座する山頂まで
車で行くこともできるのですが
足に自信がある利用者様二名が
この階段を上って参拝したい!と熱望され
本当に大丈夫かしらと職員は心配しつつも
階段を使って参拝することにしました

がんばれ~!
階段はえんえんと続き
おまけにこの暑さ!
それでも平然と階段を上りきられました!
あっぱれです!

さて山頂には至るところにお地蔵さまが立っておられ
その不思議な光景に目を見張ります

一念洞といわれるトンネルの中にも
たくさんのお地蔵さま


社務所で100円玉を一円玉百個に両替して
方々のお地蔵さまに祈りを捧げます

水掛地蔵さま
地蔵さまの頭に水を掛けます

おかかえ地蔵さま
地蔵さまを抱えなくてはならないのですが
これが意外と重たく、
それでも皆さま、お地蔵さまを抱えあげられます

こんな力、いったいどこから出てくるのでしょうか?
皆様の持たれる潜在能力にびっくり!

これは恵の玉といって
この玉をさするとご利益があるとか…

なんと天照大神も祀ってあります

というのも高塚地蔵尊は. 神仏混淆の地蔵尊であり.
神仏混淆の形式をそのまま残している珍しい地蔵尊でもあるのです

こちらは拝殿

みなで記念撮影

いや~それにしても皆さま、
良く歩かれましたね

夕焼け小焼けで日が暮れて
山のお寺の鐘が鳴る~♪

夏の日の思い出をたくさん詰め込んで
帰路につきました
「博多んもんな横道もん、青竹割ってへこにかく」ツアー
2015.07.12 歩こう会

博多の街は山笠一色です!
男ん衆はもちろんのこと、おなご衆も目の色が変わり
わけもなく殺気立ち、わけもなく喧嘩っぱやくなります
それはデイサービス和のおなご衆とて同様、
自称、博多っ子の彼女たちは常日頃のストレスを
ここぞとばかしに爆発させ
意地とプライドをかけた闘争に日々、
はるか昔の青春の日の残り火を燃やし続けているのです
不思議なことに、そんな彼女たちに呼応するかのごとく
なごみ農園に咲き始めているヒマワリの花も
花の咲く方向性がバラバラです
ヒマワリっていえば本来、太陽に向かって同一の方向に花開くものなのですが
さすが、デイサービス和のヒマワリ、こちらも横道者ときています!

さて、デイサービス和では今年も
歩こう会行事を通じ飾り山笠見物を敢行!
題して「博多んもんな横道もん青竹割ってへこにかくツアー!」を連日、おこなっています

博多んもんは横道もの、青竹割ってへこにかく
その言葉の意味は、
博多の人間は横着者、青竹を割って、
それをフンドシにしてしまうくらいの心意気を持っている
と訳せます

人から、そのように言われるのではなく
自ら、そう言って、自分の心意気を示す時に使うそうなのですが
この価値観こそが
博多に住む人たちの美学といえなくもありません

いつか君行くといい
博多には夢がある
できるなら夏がいい
祭りは山笠…

そしてその価値観を端的にあらわしているのが
福岡出身の音楽グループ「チューリップ」が歌った「博多っ子純情」の歌詞です

恰好良いですね!
ちなみに写真に写っている三人組は
光竹会が誇る山笠三人衆!
今年も大黒流れで山を舁くそうなので
皆さま、応援の方をよろしくお願いします!
太宰府天満宮へ菖蒲を見に行く~ああ青春の日々~
2015.06.16 歩こう会

奇妙なお面軍団から始まり、びっくりさせてすみません!こちらは中国の京劇のお面です。(国立博物館にて)
今回の歩こう会は、太宰府です!
太宰府には、よく出かけていますが、今回は和初の菖蒲ツアーです。
まずは、太宰府の五条にある「すし寅」さんで腹ごしらえ
「そばもお吸い物も美味しいね。」 「久しぶりに食べる。」と大好評です。

ランチの全貌をご覧アレ!

ご利用者様に食べさせて頂きます。

まずは、国立博物館のあじっぱです!
今回は、モンゴルのものやタイ楽器など展示してありました。
木琴「ラナート」は舟のような形で、大きな鍵盤が吊してありました。
とても深い、心に響く神秘的な音が出るそうです。
韓国の伝統的な4種類の楽器は、「ジン」は風、「ケンガリ」は雷、
「チャンゴ」は雨、「ブク」は雲の沸きたつ音を表しているそうです。
こちらは、南蛮屏風の前で記念撮影です。

太鼓橋周辺に、あじさいが咲いてキレイでした。
「きれいやね~。」 「久しぶり来たよ、若い頃太宰府に住んでいた彼女がおったとよ。」
と、御年96歳のご利用者様。

菖蒲園が見えてきました。皆様、口を揃えて「きれいか~。」
「ひとつひとつ名前のつけてあるね。」と感心されています。

菖蒲が見える場所で梅が枝餅を頂きます。
皆様の世間話にも花が咲きます。


最後に、もう1度・記念撮影です。
今日も楽しい1日でした。 今度はどこへ行きましょうか!次回も乞うご期待。

今回のツアーに公休であるにもかかわらず
同行してくださった仕事熱心な炎の漫画家、カトリーヌさやか先生が
漫画を寄稿して下さりました
最近は光竹バンド「BG11」のメインボーカルでも大活躍されています

文責:まつたかこ
中ノ島公園で紫陽花見物~あの人とこの橋のあじさいの花~
2015.06.14 歩こう会

デイサービス和のある福岡県筑紫郡那珂川町の中ノ島公園では
この季節、たくさんの蛍が飛び交います
福岡市の近郊にあることから毎年、多くの見物客で賑わうのですが
日中は日中でこれから夏のシーズンにかけ、
ご覧のように川遊びで戯れる子供たちで賑わいます

一方、忘れちゃならないのが紫陽花の花
いたるところに紫陽花が咲き乱れ
中ノ島公園の初夏の光景に彩りを増しています

さて本日のデイサービス和の歩こう会行事では
中ノ島公園へ紫陽花見物へ出かけてみました

紫陽花といえば私の世代では、
今から29年前、
おニャン子クラブ会員番号17番、
異色の演歌歌手、城之内早苗さんが歌った「あじさい橋」が真っ先に
連想されます
あの人とこの橋のあじさいの花~♪
で始まる「あじさい橋」は演歌史上、初めてオリコン初登場一位を獲得し、
当時、美空ひばりさんの「川の流れのように」を作成した
秋元康さん(作詞)と見岳章さん(作曲)のコンビで作られていたことでも
話題をさらいました

中ノ島公園の紫陽花見物は
まずこの橋を渡るところからはじまるのですが
まさに「あじさい橋」!?
あの人とこの橋のあじさいの花~♪
と思わず口ずさんでみたくなります

ところで紫陽花といえば世界的に愛されている花の一つとなっていますが
原産地が日本であることをご存知でしょうか?

といっても今日私たちがよく目にする
写真に写っている丸みのある紫陽花は
ヨーロッパで品種改良され大正時代に日本に逆輸入されたものなのです
それでは日本に古来から生息していた紫陽花は何だったのかといった話になりますが
もともとの原種は平べったい形をしたいわゆるガクアジサイだったといわれています
今日でも、目にすることはできますが
日本においてはまったく人気のない花だったようです
江戸時代にはガクアジサイは
紫がかった色のせいか「幽霊花」と呼ばれていたそうです

とまれ今日ではこの季節の代表的な花となった紫陽花の花

あの人とこの橋のあじさいの花~♪

あのたは誰とあじさい橋を渡りますか?
