佐賀県最古の民家「吉村家住宅」へ行く
2016.04.24 歩こう会

本日はお昼から脊振山中にある佐賀県富士町大字上無津呂という山村におじゃましました

どうしてこんな所に人が住んでいるんだろうと思われるぐらい
上無津呂の集落は深い山の中に位置しています

山の斜面には猫の額ほどの棚田が連なり
山々から流れ出る渓流は限りなく青く
兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川~♪
と思わず「ふるさと」の歌を口ずさんでみたくなります
これこそが日本の原風景というものでしょうか?

道行く住民の方々もとても気さくな方ばかりで
すれ違うごとに、利用者さまたちとの会話がはずみ、
なかなか歩が先へ進みません

そして、ようやくたどり着いたのが
この茅葺屋根の家

かつて、吉村さんという方が住んでおり
佐賀県の中では最も古い民家といわれています
築年が天明9年(1789年)ということなので
今から227年前に作られたことになります

よくぞ風雪に耐え、壊されずに残っていたものです
昭和49年、その学術的な価値が認められ
国の重要文化財に指定されています

家の造りは、棟(むね)が一直線をなす直家(すぐや)形式がとられており
建物は南に面し、桁行(けたゆき)8間(約14.4m)、梁間(はりま)5間(約9m)
内部は東に土間をとり、床上は5間に分かれています

もちろん、囲炉裏もあります

そしてこれが天井部!
現代人の私から言わせると斬新な造りとしか思えません

しかし、この手の家の造りは江戸時代のみならず
終戦直後まで、当たり前に存在していたようで
高齢の利用者さまにしてみると、
実際に自分が住んでいた懐かしい家屋といったことになるようです
「懐かしか~」
と皆さま、口々に昔の家にまつわる思い出話しに花を咲かされていました

ぽかぽか春の日差しが照り付ける午後の昼下がり
縁側に座りのんびりとした時間を過ごしました

たまには古い昔にタイムトラベルしてみるのも良いかもです

そこには忘れていた大切な何かが、
ひょっこり顔をのぞかせているかもしれません





川上峡の鯉の川渡し~脊振山周遊の旅~
2016.04.19 歩こう会


本日は毎月恒例の一日歩こう会行事を実施
福岡県早良区から脊振山中に入り、三瀬を経由、
嘉瀬川上流部から川沿いに佐賀県方面へ下り
その途上にある佐賀県の奥座敷とも九州の嵐山ともよばれる川上峡で
川渡しの鯉のぼりを見学
帰りは佐賀県神埼から再び脊振山中に入り、山を越え
デイサービス和のある那珂川町へ抜けるといったコースをとりました

まず立ち寄ったのが脊振山中にひっそりとたたずむ嘉瀬川ダム
その湖畔にある農産物直売店「富士しゃくなげの里」でお昼ご飯をとりました

しゃくなげの里というだけあって店の周りにはしゃくなげの花が
美しく咲き誇っていました

空は雲一つない日本晴れ
吹く風も気持ちよく、幸先良いスタートです

ダム周辺を散策し、次の目的地へ向かいます

嘉瀬川沿いに高度を下げていき
次に立ち寄ったのが、道の駅大和

裏手に流れる嘉瀬川の透明感と
辺りを包み込む新緑の輝きが
早くも初夏の唄をうたっているかのようです

ここではコーヒータイムをもうけ
おもいっきり光と戯れ遊びました

そしていよいよ今回のメインイベント・川上峡へ向かいます

いやー、見事な鯉の川渡し!

川辺では子供たちが戯れ遊んでいます

夏の扉を開けて、このまま私をつれていって~♪
フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ!
っな感じですか?

隣接する神社の境内も、溢れんばかりの緑に覆われていました

沢山の花々も咲き乱れ、藤棚には藤の花が満開を迎えています

いい香りがするね~

何もかもが眩しすぎます

川上峡名物・白玉饅頭も購入しました
ここは創業120年の伝統を守る元祖吉野家さん
三時のおやつに皆で食べる予定です

そしてデイサービス和歩こう会一行は、ここから山を下り
吉野ヶ里から再び、脊振山中へ!
ここは道の駅吉野ヶ里「さざんか千坊館」
最後の休憩スポットとなりました

先ほど購入した白玉饅頭でおやつタイム!
ご家族へのお土産も買いました

以上で4月の一日歩こう会行事は終了したのですが
今回の歩こう会は、比較的余裕のあるプラン作りで
皆さまにおきましては、のんびりと新緑輝く季節を堪能できたものだと思われます
…それにしても皆さま、けっこう歩かれましたね!
デイサービス和、いい感じです

小川内の杉の移植~7億8600万円の一大プロジェクト
2016.04.09 歩こう会

デイサービス和のお花見ツアーの最終章は
昨年同様、福岡市で一番最後に花開く
脊振山頂直下に位置する板屋集落の桜見物で幕をおろしました

下界ではすでに散っている桜も
ここでは標高がはるかに高い分、満開です

これで福岡市も余すことなく春色一色です

本来なら本日のブログはこの話題で終わるところなのですが
板屋集落に向かう手前で珍しい光景に出くわしたので
ここに記しておきます
珍しい光景とは、この写真なのですが
何をしているかといえば佐賀県の天然記念物に指定されている小川内(おがわち)の杉という巨木を
レールに乗せ、引き上げようとしています

この地は現在、五ケ山ダムという新しいダムが作られようとしています
そのダムの底になる場所には、かつて、五ケ山という集落があったのですが
今ではダム建設に伴い、集落は跡形もなく消え失せています
しかし、その集落にかつて神社があり、そこに祀られていた小川内という杉だけが
現在も取り残された状態となっていました

はたして、この神木を、そのままダムの底に沈めてしまうのか
どのような話がなされたのかよくわかりませんが
結局、小川内の杉は、かのように盛土で傾斜を作り、レールを敷き、
10メートル四方の鉄製の箱に杉を入れ、上に運びあげ、移植をするという方法がとられたようです
正確な移動距離は高さ43メートル、南に22メートル
ちなみに小川内の杉の大きさは
三株の杉が根元で癒着している状態で
樹高39メートル、根回り13.4メートル、
樹齢700~800年と推定されています
そして移植の総工費が7億8600万円というのだから驚きです
ウルトラマンだったら、あっという間に持ち上げてくれるのでしょうが…
これは国内に例がない一大プロジェクトだそうです

国内に例のない一大プロジェクトというからには、そこにはテレビ局をはじめ
新聞社や見物人がわんさか詰め寄っていました
はたして、この国内に例のない一大プロジェクトに対し
どのような報道がなされるのか、わかりませんが
7億8600万円もかけて移植される神木なのだから
きっとご利益もあるのだろうと私達は口々に言い、
移植されたらもう一度、この地を訪れようと約束を交わし、
その地を後にしたのでした

ダムを作るって大変なんですね
三瀬へ行く~大吊り橋でワクワクドキドキ
2016.04.06 歩こう会

本日はお昼過ぎから佐賀県と福岡県を分かつ
標高1000mの連なりを持った脊振山中にある三瀬という集落へ
出かけてきました

目指すは山の中にひっそりと佇む北山湖
お昼ごはんの後のウォーキングと洒落込み
湖のほとりを散策しました

標高が高い分、春の到来が下界に比べると遅く
下界ではすでに散ってしまっているコブシの花が
ここでは満開でした
季節が逆戻りしたような感覚に陥ります

そして今回のメインイベントは、湖の中にかけられた大吊り橋!

ここを渡って行くのですが
けっこう揺れます
そして女子たちの悲鳴が
はてしなく、山の中にコダマします

なんともスリリングなウォーキングとなりました

しかし、この何とも言えないワクワクドキドキ感が良いのです!?

橋を渡り終えた後の皆さまときたら
まるでエベレストにでも登頂したかのような
自信に満ち溢れた表情を醸されていました(?)

帰りは脊振山麓の一画にあるチューリップ畑に立ち寄りました

桜の季節は終わってしまいましたが
春はまだまだこれからです!

所要時間二時間程度の小旅行でしたが
思う存分、春を堪能しました

今度、三瀬に行くならば、
三瀬鳥の炭火焼きと三瀬そばを
食べに出かけたいですね~


満開の桜の下でお弁当~脇山中央公園
2016.04.02 歩こう会

春たけなわ
本日のデイサービス和のお花見ツアーは
お弁当を持って脇山中央公園へ出かけました
写真下の高くそびえる山は佐賀県と福岡県を分かつ
標高1000mの連なりを持った脊振山系です
脇山中央公園は福岡側のふもとに広がる肥沃な大地の一画に位置しています

いや~、あっぱれな咲きっぷり!

空は晴天に恵まれ、
差す日が優しく桜の花びらを包み込んでいます

思いっきり春を堪能したいところですが
なぜかしら、お腹がきゅ~と鳴りまして…

花より団子!
腹が減っては戦ができぬ!?

ホットモットで買ってきた幕の内弁当を
まずは満開の桜の木の下で食べました

お喋りにも花が咲きます

そしてお腹が一杯になったら
春と戯れ遊びます

時間はゆくっりと流れていきました

また来年、この桜の木の下で
春と出会いたいですね

そんな約束を桜の花びらと交わし
私達は満開の公園を後にしました

