大刀洗平和記念会館とキリンビアパーク
2016.05.23 歩こう会

本日は5月の一日外出行事の第三弾として
福岡県朝倉郡筑前町にある大刀洗(たちあらい)平和記念会館へ行ってきました

かつてこの地には大日本帝国陸軍が東洋一を誇った大刀洗飛行場を中心とする
一大軍都が存在したところで
終戦間際、神風特攻隊といわれる多くの飛行兵が、この地で訓練を受け、
皆さんもご存知の鹿児島県知覧の飛行場から
敵艦めがけ、若き命を散らしていった話はあまりにも有名です


館内の中央には世界で唯一残存する
零戦三二型の実物が展示されており
戦争の恐ろしさが無言の圧力となって
伝わってくるようです

参加された利用者さまの多くが、
何らかの形で戦争を体験された方ばかり
館内には飛行場にかかわりを持ち戦死した兵士たちの遺影が顕彰されており
その一つ一つをじっくりと見入りながら、
感慨にふけっておられました

ところで戦後70年が過ぎ、驚くべきことに
戦争が起こったことすら知らない子供たちが増えていると聞きます
ありえない話と思われる方もいるでしょうが
70年という時の流れは
例えば戦後生まれの私の世代に至っても
半世紀前におこなわれた日露戦争の知識など、子供の時分、
教科書上の記号論にすぎなくなっており
当時の私達の生活に、なんの結びつきも見出せなかったのと同じことです
太平洋戦争が日露戦争、日清戦争、戊辰戦争、歴史を遡って関ケ原の戦いと
空疎な感覚の元、同系列上で語られる時代となったと言っても可笑しくはなく
それが良いことか悪いことかわかりませんが
70年という歳月は、それだけ人間の記憶を風化させる威力があるのかもしれません

なにはともあれ、かつては東洋一の飛行場と軍都があったといわれるこの地には
終戦間際、アメリカ軍の空撃を受け壊滅、
今となっては当時の面影をしのぶものなど何も残っておらず
ただ、のどかな田園地帯がひろがっているだけです

その一画にあるキリンビール園にも行きました
秋はコスモス、この季節にはポピーの花が
広大な敷地の中に色鮮やかに咲き誇ります

かつてこの地も、アメリカ軍の空襲を受け
多くの人たちの命が奪われたと聞きます

「戦争がどんなすさまじい破壊と運命をもって向かうにしても
人間自体をどうなしうるものではない。
戦争は終わった。
特攻隊の雄姿はすでに闇屋となり、
未亡人はすでに新たな面影によって胸をふくらませているではないか。
人間は変わりはしない。
ただ、人間に戻ってきたのだ。
人間は堕落する。
義士も聖女も堕落する。」
…そう語ったのは戦後、太宰治、檀一雄と並ぶ無頼派作家の一人であった坂口安吾

坂口安吾の代表作である「堕落論」の一説ですが
ふと、若い頃に読んだ安吾の言葉が頭をよぎってきました
安吾の言葉を続けると
「それを防ぐことはできないし
防ぐことによって人を救うことはできない。
人間は生き、人間は堕ちる。
そのこと以外に人間を救う道はない。」
と語っています

そうして戦後70年の月日の流れ
今日の平和な世の中が出来上がったとするならば
私達が認識する戦争とか平和といった概念は
広島や長崎の原爆や特攻隊の話を持ちださなくとも
もっと日常的なところに転がっているものなのかもしれません

ふと、風に揺れるポピーの花を見ていると、
そんなふうに、思われたりもしました

九州の尾瀬・樫原湿原を歩く~夏が来れば思い出す~
2016.05.20 歩こう会

夏が来れば思い出す~はるかな尾瀬~♪の唄ではないのですが
ここは九州の尾瀬ともいわれる佐賀県七山村(現唐津市)の山深くにある湿原地帯
樫原(かしばる)湿原です

一年の平均気温が13.5度だというのだから、とにかく涼しいところです!
その一方、私たちの住む下界では、まだまだ5月というのに
30度近くにのぼる暑い毎日が続いており
早くも夏バテ気味
そんなわけで今回の歩こう会行事は、この暑さから逃れようと
この風光明媚な景勝地へ出かけることになりました

デイサービス和から三瀬を通過し一時間ほどで七山へ
物産店のある鳴神の里で、ちょっとだけ休憩タイム

透き通らんばかりの清流が流れ
一面、美しい新緑の世界が私たちを包みこんできます

そして、ここから高度をぐんぐん上げ、いよいよ樫原湿原へ向かいます、
その途上には観音の滝という、大きな滝が出現!

すごかね~
びっくりばい!

樫原湿原へは鳴神の里から車で15分程度
何もない山の中に突如として湿原地帯が出現!
そのほとりに湖守屋というログハウス作りの飲食店が
ぽつんと一軒、建っており
湿原散策の前に、そこでお昼ごはんをとることになりました

山小屋風のオシャレな店内でしょう!
店内には湿原に生息する珍しい動植物の写真がたくさん展示されており
四季を通して、樫原湿原の全貌を知ることができます

私達が食べたのが樫原定食、
雑穀米をはじめとする素朴な田舎料理の数々
お値段も780円と安く、その上、ご飯はお代わり自由ときています
美味!調子になって、ご飯を何倍もお代わりしてしまいました

店内からは、かのようなテラスが設置されており
目の前に広がる湿原を、のんびりと堪能することもできます

青い空、緑の山、そして青々と水をたたえる湿原の調和が
まるで北欧の森の中へ来たかのような錯覚に陥ります
吹く風も、限りなく透明感に溢れ
下界の唸るような暑さが嘘のように思われます
の~んびりと、時の経つのを忘れ、過ごしてみたいですね♪

しかし私達の本来の目的は、歩くこと
湿原の中には、湿原の自然環境を守るため木道が敷かれており、
その上を歩いていきます

贅沢この上ない、お散歩です
楽しみながら体を動かそう!
これこそが歩こう会の醍醐味です!

あえて言うなら私達のお散歩には、専門のセラピストなど必要ありません
なぜなら、この大自然そのものが、私達の先生であるのだから

私達は、この自然に囲まれ、たくさんのパワーをもらい
そして私達は私達の欲求にまかせるまま、
歩を進めることができます

これこそが歩くことの原点です

歩きたいから歩く
どこまでも歩いていけそうな気がしました

できれば湿原に生息する動植物の知識があれば
この散歩も、もっと楽しいものになったでしょうが…
今度来るときは、勉強してきたいものです

ちなみに、この池のようなものは、
高層湿原特有の池沼で「地塘」と呼ばれています
成り立ちは、非常に稀有な過程を踏んで生成されているらしく
非常に珍しいものだそうです

珍しいといえば、ここは珍しい湿原植物の宝庫であるらしいのですが
ちなみにこの花は、この季節、どこにでも咲いているアザミの花
6月になるとトキソウというラン科の植物が花開くそうで
今度は来月に訪れてみたくなります

お散歩がてらに、植物の散策をされる皆さま

蝶々が蜜をすっていました

ガイドヘルパーの方が常駐されており
湿原のお話をたくさんうかがいました

樫原湿原を後に、私達歩こう会が最後に立ち寄ったのが白糸の滝
七山から玄界灘に面する糸島へ降り
そうして私達の旅は終わりました

夏が来れば、思い出す~♪
きっと、この一日の出来事が
夏が来るたび、脳裏をかすめていくことでしょう
ここは唐津じゃ、鏡山
2016.05.18 歩こう会

昨日の雨とはうってかわって本日は日本晴れ!
そんなわけで今日の歩こう会はといいますと
やっぱ海でしょう!
ということで唐津のデートスポット鏡山に来ました。
まずは、唐津で知らない人はいないであろう
佐用姫伝説で有名な松浦佐用姫さまと記念撮影です。

上の写真は佐用姫伝説の別話にでてくる「蛇池」といった池、
さすがに蛇が出てきては困りますが
なんと蛇ではなく可愛い鯉がお出迎えしてくれます。
皆様、面白そうに鯉にめがけ
餌をなげられていました。

ここは鏡山展望台。
風光明媚な絶景ポイントで
国の名勝・虹の松原や唐津湾・唐津城が見渡せます。
ところでこの山は標高284mと低いのですが
唐津のおじさんは必ずと言っていいほど
「鏡山は、本当は日本一高いとよ。」と言い、なぜなら
「かがんでいるから立ったら富士山より高いと!」と言うのが唐津あるあるだそうです。

最高の景色と心地よいそよ風を感じながら、お弁当を食べました。

やっほ~
思わず、叫んでみたくなります

背後に見えるのが浮嶽という山で
別名が小富士といい、まさに富士山そっくりですね!

松浦佐用姫にちなんで、さよ姫茶屋という店がありました
開運グッズにまじって、なぜかしら小泉今日子さんのパネルが交じっていました

鏡山を下り、次に向かったのが眼下に広がっていた海!

ここは唐津城が見えるM先輩の穴場スポットです。
宝当島のある高島からの船が通っていきました。
こんにちはぁ~
手をふる皆さま!

青い海、青い空
心も体も開放的になります。
いや~、よかですね~

みんなで砂浜を歩きました。
バックには、虹の松原が広がっております。
中には時間を忘れ貝殻を拾うのに夢中になっておられた方も!
「海より山がスキデス~。」といつもは言われているのですが
これで、海の良さも解って下さいましたかね。

唐津バーガーを買ってきてと、
無茶な事を言う上司がいましたが
買わずに唐津バーガーの前の松原で記念撮影。

最後に、浜崎の名物「けいらん」屋さんでおやつタイムです。
イートインスペースがあります。

甘すぎず上品な味で美味しかったです。
しかし、今回もあっというまの1日でしたね。
気持ちのいい唐津散策でした~!

風薫る大野城いこいの森
2016.05.15 歩こう会

今日は日曜日。本日は、なかなかの晴天です。
何処へ行こうか迷っていると最近行っていなかった「大野城いこいの森」へ行こう!
との事でお昼をすませ、出発しました。
大野城市はデイサービス和のある那珂川町に隣接しています

いこいの森のある牛頸ダム周辺一体には
水辺の公園、中央公園・ダム記念公園・スポーツ公園と4つの公園があり
それらを総称していこいの森と呼ばれています
といってもすべてを周るには丸一日要しそうなので
私達一行は、とりあえずダム周辺をひとまわり
そうして中央公園を目指しました。

ここは中央公園の中にある21世紀の丘、
眼下に連なる大野城から太宰府の街並み
その向こうには宝満山・四王寺山、三郡山、若杉山の山並みが見えます
吹く風がとにかく気持ちよく、
皆さまの表情も自然と花開きます

そしていつもより体の方も軽くなった皆様、
公園内をどんどん歩かれます。
いい歩行訓練ですね!

途中、子供達が元気に遊ぶ姿を見て、
こちらまでパワーをもらったような気がしました

こんなに賑わってる時に来た事がなかったのですが
ずぶぬれで遊んでいる子供達を見て大笑い。

いこいの森は、まだまだ色んな楽しみ方があるようですね。
また是非来たいと思います。
では皆様ごきげんよう~。

デイサービス和の新緑紀行~五月になりました!
2016.05.01 歩こう会

今日から5月です。そして日曜です。天気も快晴です。
世間は、ゴールデンウィークでどこに行っても混雑が予想されますが
行ってみないとわからないをモットーとする和のスタッフとご利用者様、
お昼より出陣です。
さあ、どこへ行くのでしょう。
まず頭に浮かんだ場所は、和から15分程の「中の島公園」
川のせせらぎに癒されるスポットです。
暑い日は家族連れで賑わっています。
本日も多そうです。

ということで「中の島公園」の鯉のぼりを横目にみながら車はどんどん進みます。

良い風が吹いてます。
スタッフHさんが「屋根より低い鯉のぼり~♪」と調子はずれな歌はさておき
最近は、大きい鯉のぼりより小さいサイズが多くなっている事を語っていました。
その話しを聞き、皆様方も「そういえば、そうやね~。」とうなづかれていました。

歌ったりお話ししたりしているうちに、本日の目的地、グリーンピア那珂川へ到着しました。
本日混雑なし!天気良し!花満開!でラッキーです。

想像以上に、花盛りで珍しい花も沢山あり、
いつもよりどんどん歩かれます。

クルメツツジ・ヒラドツツジ・サツキツツジ
キレンゲツツジにしゃくなげや八重桜も咲いていました。

こちらは、ピンクの可愛いマンサクさん
花見を満喫したあとスキップ広場でおやつを食べました。

最後は、白くて愛らしいヒメウツギの前で記念撮影☆
今日は新緑を楽しめた5月らしい素晴らしい日でした。
次の日曜はどこへ行きましょう。